13歳の誕生日の3日後、6/16。
私と夫は共に仕事が休みだった。
朝9時、ぷぅの部屋からバンバンバンと3回くらい音が鳴ったのが聞こえたので何事かと寝室から見に行ったが、特に変わった様子はなく、ぷぅはぼーっとしてるように見えた。
足ダンよりは明らかに小さい音だったけど、何だったんだろう……。
私は一旦起きると2度寝するタイプではないのだが、この日は何だかとても眠く、また寝室に戻ってしまった。
昼過ぎ、夫婦ともに起床。
緊急事態宣言が解除されたので、この日は数か月ぶりに近所の温泉(スーパー銭湯)に行くのを楽しみにしていた。
即行お風呂の準備をし、ぷぅにおはようの挨拶をしようとしたら。
ぷぅ、犬が自分の尻尾を追うようにまわるのと同様、くるくる旋回している。
旋回をやめたぷぅを観察すると、明らかに赤ベコ状態になっている。
ケージの扉を開けたら、ケージから飛び出して、ペレット袋のカサカサ音に喜んで反応。
いつものように、私の足の周りをくるくる走ったり、興奮しながらトンネルをくぐったり。
でも、様子を見ている場合ではない事は明白だった。
はい、お風呂中止。
予約制の動物病院の午後診療を待っていられず、ひとまず電車に乗り込んだ。
◇
病院に着いた頃には、症状がだいぶ進んでおり、キャリーバッグの中では猫のようにまぁるくなっていた。
エンセとパスツレラの検査は参考程度にしかならない、レントゲンを撮っても原因がわかるか分からない。
何より13歳の超高齢だ。
検査をしようがしまいが、投薬する薬は変わらない。
お医者さんと話に話したうえ、薬を飲んでいく中で、何が効いていそうか判断していこう
というわけで、検査は見送った。
処方されたのは5種類だったと思うが、中味の詳細は忘れた。
いつもだったらしっかりメモをとるのだが、気が動転してたせいか筆記具を忘れてしまったんだよね……。
内容は、駆虫薬、神経症状を抑える系と、プリンペランを乳鉢ですりつぶした粉薬。
◇
病院に行ってから4日経った。
旋回が始まってからというもの、ペレットはほとんど食べない。
牧草も、気休め程度にしか食べてくれない。
でも、びっくりしたことに、生野菜はよく食べてくれる。
いや、この子、生野菜好きじゃなかったんですよ。
唯一好んで食べる人参も大葉も、濡れている状態だと口にしないので、乾燥させてから与えていたんです。
斜頸よりも怖いのは、食欲不振による体力低下。
すがるような思いで生野菜を投入!
手始めに、うっ滞からの回復期に食べてくれたことのある小松菜を入れてみたら、結構もりもり食べ始めた。
今までは全く口にせず、ただ捨てるだけになっていたイタリアンパセリも、
「お?何これうまいじゃん!」
って顔で、昨日からむしゃむしゃ食べ始めた。
大葉も生のままで食べてくれる。
ホワイトセロリも食べてくれる。
粉薬は、最初は水で薄めた少量のジュースに溶かしたものをお皿にいれていたが、生野菜で水分が足りてしまっているせいなのだろうか、昨日から皿で水分をほとんどとってくれなくなってしまって。
ああもう、四の五の言ってられん。シリンジ作戦決行だ。
シリンジでシロップのプリンペランは今まで何度も与えてきたが、それはケージから出た隙を狙えたからできたこと。
今はケージからほぼ出ない。
わざわざ抱え出すことによってストレスを与えたくもない。
ケージ内で寝そべっている状態で飲んでくれたらな……
きっと無理よね……
口元をシリンジの先で、ほれほれとやってみたら、薬を溶かしたジュースがよほど美味しかったのか、拍子抜けするくらいにあっさり成功。
うっ滞時は水も受け付けないくらいだから、シロップ好きのくせにシリンジを全力で拒否ってたのに(拒否られようが正座でホールドしてさっさと済ませていましたがww)、今回はそこまで食欲が落ちているわけじゃないからできたのでしょう。
あー、嫌な印象を植え付けずに済んで良かった~。
今日なんか、シリンジ持っていったら、私が飲ませやすい位置に目をキラキラさせながら移動してくれましたよ。
「よぉ、母ちゃん。」
「見たことない巨大生物、僕、緊張するんですけど。」
症状が改善するかどうかは分からない。
諦めとは違う、覚悟もしているけれど。
お医者さんに指示を仰ぎながら、ぷぅが快適に過ごせるようにしていくつもりだ。
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